8年前、インドでの衝撃

こんばんはuzakadeuです。


約8年前、仕事でインドのバンガロールへ行きました。携帯電話端末メーカーがインドのIT企業へ新規発注することになり、企業視察と仕様決めを兼ねて、メーカーの主任さんと私の二人で行くことになったのです。下請けソフトハウス社員の私が行くことになった理由は今でも分かりません。


さて、私は小さい頃から学校で「外国から原材料を輸入し、付加価値を付けて外国へ輸出する、加工貿易が小資源国日本の生きる道」と教わってきました。そう聞く度に「そんなことができるなんて、日本人は優秀で勤勉なんだなぁ。優秀な人々が加工貿易をして日本はいつまでも栄える」と何となくそう信じてきました。

しかしインド訪問でそんな幻想は吹き飛びました。

インド訪問で感じたところを正直に言うと、

日本人とインド人の能力に本質的な優劣はない。しかも今のインドの労働力は安価である。
成長する国内市場もある。


さぁ大変です。優秀で安価な労働力と成長する市場がそこ、インドにあるのです。いちいち原料を日本へ運び、高賃金の工員が加工した商品を、遠いインドへ輸送している場合じゃありません。そんな高コストな商品は売れません。インドだけじゃありません。アジア、アフリカ、中南米も、いずれは日欧米も事情は同じでしょう。

  • 市場ごとに売れるモノ、適正価格は異なる。
  • 日本企業も、日本で製品を作らなくなり、適正な商品を作れる場所を探してそこで作るようになる。

10年後、20年後、

国内市場向けの商品を国内で作って売ることを基本に、一部の競争力のある製品を輸出し、また一部の商品を輸入する

そういう当たり前の世界になるんだと思いました。


それから

じゃあ小資源国である日本はどうやって食べていくの?

と、自分や子供の将来を考えるようになりました。




っと、ウォーキングの時間なので、今日はこれにてお終い。続きはまたいずれ。


                               以上です。